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自閉症スペクトラム障害の一つ「アスペルガー症候群」、その症状はどのようなもの?

<アスペルガー症候群の概要を知る!>

アスペルガー症候群は、発達障害の一種で、国際的診断基準(DSM-IVやICD-10など)では、自閉症スペクトラム障害(ASD)の一つと考えられています。

特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られたりすることもありますが、自閉症にみられるような知的障害および言語障害は伴わない場合がほとんどです。

<アスペルガー症候群の具体的な症状とは?>

アスペルガー症候群の具体的な症状として、社会的コミュニケーションが困難になることと、特定の分野への反復的な固執が認められます。

①社会的コミュニケーションが困難になる


アスペルガー症候群の人は、それ以外の人々がモラトリアム(心理的・社会的)を経験して獲得できると言われている「自我同一性」の獲得が困難とされています。

自分が過去からずっと続いている一つの存在であるということを認識することが難しく、中庸(ちょうどよい考え・バランスの取れた状態)を持たないため、極端な思考に陥りやすい場合があります。

被害妄想、対人恐怖などを起こすこともあり、統合失調症と誤解されるような病的な精神状態になってしまうこともケースとしては少例ですが存在します。

 

また、他者の仕草や雰囲気から情報を集め類推したり、相手の感情や認知の状態を読み取ることが難しいとされています。
例えば、他人が笑っている様子を観察することはできても、その笑顔がなにを意味しているか(どのような理由で、どのようなことに対して笑顔をみせているか)が理解できないといった具合です。
噛み砕いて表現すると、空気を読んだり行間を読んだりすることが出来ないのです。

 

 

②特定の分野への反復的な固執

興味がある対象に対して、きわめて強い、偏執的な集中を伴うことが多いと言われています。
社会性がある対象かどうか、また社会一般の興味や流行にかかわらず、独自的な興味を抱くケースも少なくありません。
しかし、こういった独自的な興味というのはアスペルガー症候群ではない人にも見られる傾向であります。

アスペルガー症候群とそうでない人における最大の違いは、その興味の強さが尋常ではないという点です。

例えば、アスペルガー症候群の子どもは、興味対象になった事柄に関して、一般にはその年齢では不可能と思われるほど、大量の情報を記憶することがあります。

一度興味を持った事象については、反復的にその事象を捉えるためです。
周囲の人間から見ると、異常なほどのこだわり、固執と思われてしまう場合も少なくありません。

 

また一般的に、アスペルガー症候群の人は、順序だったものや規則的なものに興味をもつ傾向があります。
これらへの興味が社会的に有用な部分に向いたりすると、主に理系や情報科学の分野で一般の人以上に成功を収めたり、学術的な成果を上げる場合もあります。

逆に、無秩序なものや不規則なものは苦手で、急なアクシデントや変更に対応できないという側面もあり、これは上に書いた社会的コミュニケーションが難しくなると行ったアスペルガー症候群の症状にも大いに関係する部分です。

 

<アスペルガー症候群はどうやって診断する?>

 

 アスペルガー症候群の診断は、専門機関による医師の問診から始まります。

主に、

・人との相互干渉(関係性)

・コミュニケーション

・想像力

以上の3点について障害があるかどうか、本人を含む関係者に詳細な聞き取りを行い、これを数回継続的に行うことでアスペルガー症候群の診断を行います。

 

また、ある程度加齢をした状況であれば、心理検査も併用します。

心理検査では、現在抱えている問題、生育歴等の質問の他に、WAIS-III などの知能検査(IQ検査)を行います。
アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム障害(ASD)の一つであり、感覚の過敏性や不器用さなどさまざまな領域に障害を抱えている場合があります。
こういった事実を心理検査によって客観的に指標として判断することによって、診断の材料となり得ます。

 

<アスペルガー症候群の治療はどのように行う?>

アスペルガー症候群は発達障害の一種で、生まれつきの脳の発達の障害に起因するため、寛解するための治療法はありません。

しかし、投薬療法や心理学的療法によってその症状を緩和したり、生活状況にできるだけ適応させることにより、患者と社会との調和を図ることを目指しています。

 

<アスペルガー症候群に関するまとめ>

アスペルガー症候群は他の発達障害と混同されやすい症状もあり、かつては診断する環境もそれほど整っていないことから、幼少期より適切な対応を取られていない患者の方も少なくありませんでした。

昨今では発達障害全般に対する理解が進み、子ども発達支援センターなど専門機関へ速やかに案内をするような体制が整いつつある状況です。

また、アスペルガー症候群自体の研究は日々進んでおり、特に心理療法的なアプローチの選択肢が従来より増えてきました。アスペルガー症候群に対する心理療法には様々なものがありますが、必ず医師、心理カウンセラー、臨床心理士等によるアドバイスのもとに療法を選び、症状を改善させていくための計画を立てることが必要でしょう。

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