血液中の「クレアチニン」と「尿素窒素」でわかる腎不全とわかる

腎臓の精密検査では、二つの血液検査データーが重要になります。
それは、血液中の「クレアチニン」と「尿素窒素」です。
この二つの値が異常に高い状態が何か月も何年も続いていれば、肝不全と考えてほぼ間違いありません。

クレアチニンとは?

体内でエネルギーとして使われたタンパク質の老廃物です。
体内で常に一定量しか生産されず、しかも腎臓からしか排出されません。
したがって血液中のクレアチニン濃度は腎機能を知る重要な指標となります。

健康な腎臓ではこれをほぼ完全にろ過する能力があります。
しかし腎機能が50%以下になると、血液中のクレアチニン濃度が異常に高くなります。
クレアチニン濃度が異常に高くなると、じん不全と推定されます。

血清クレアチニンの基準値は
男性が0.6~1.2、女性が0.4~0.9ミリグラム/デシリットルです。

おおまかな目安としては、通常は1を超えると腎機能の悪化が考えられます。
透析療法が必要になるのはこれが10を超えた場合です

血液尿素窒素とは

 

クレアチニンと並んで有力な指標となるのが血液中の「尿素窒素」通称「BUN」です。
尿素窒素は、たんぱくの代謝過程でできる最終産物です。

肝臓の機能が低下すると、本来は不要物として尿中に捨てられるべき尿素窒素が血液中にたまって増えてきますから、
その増え具合から腎機能の進行状態を知ることができます。

クレアチニンと尿素窒素違いとは

クレアチニンと尿素窒素には微妙な違いがあります。
クレアチニンは、腎機能の指標ですが、尿素窒素は体のなかに蓄積したいろいろな老廃物や有害物質の程度を知る指標になります。尿素窒素の値が正常の5倍あれば、尿素窒素以外の有害物質も5倍ぐらいたまっている、と推測できます。

さらに、血中の尿素窒素の基準値は9~21ミリグラム/デシリットル。50以上になると腎不全が考えられますが、さらに増えて100を超えると透析療法が必要になります。

 

クレアチニンには個人差があります。

血液中のクレアチニン濃度は個人差が大きいため、一般論で判断することはとても危険です。
クレアチニンは、毎日一定量、全身の筋肉から放出されるクレアチンが、肝臓でクレアチニンになったものです。

15歳から80歳までの間は筋肉量は変わりませんから、クレアチニンの1日の産生量はいつも一定です。
しかもクレアチニンは腎臓からしか出ていきません。
血液中のクレアチニンの濃度は腎臓の機能で決まります。

ところが、体格が大きく筋肉量の多い人は、1日のクレアチニン産生量が多くなります。逆に小柄な人のクレアチニン産生量は、その筋肉の量に応じて少なくなります。

ですから、同じ腎機能でも血液中のクレアチニンの濃度は体格、つまり筋肉の量によって違うのです。

そのため例えば身長2メートルもある力士のような人ならクレアチニン値が1.5ミリグラム/デシリットルでも正常かもしれません。
一方やせ細った90歳の高齢者ならクレアチニン0.8でも腎機能障害がある可能性が大です。

さらに、血清のクレアチニン値と腎機能との間にはクレアチニンが1.5ミリグラム/デシリットルを超えるころには、

人によっては実際の腎機能はかなり低下している可能性を否定できないのです。
このような場合は改めて腎機能検査をしたうえでのの医師の性格な判断が必要です。

最近では腎機能を知る方法としてeGFRを調べる方法あります。

eGRFRとは?

「糸球体濾過値」のことでこれまで腎機能を簡単に知る方法は、血清クレアチニン値だけでした。
1.0は正常範囲だけどちょっと低下しているかもしれない、1.5は完全に基準値を超えているので腎機能は確実に悪いなどと、たいへん大雑把な見方をしていました。
それに対してeGRFは測定しなくても血清クレアチン値と年齢と性別の三つがわかっていれば小数点以下一桁まで細かく選出できます。実際に計算までしなくても早見表がありますから(日本腎臓学会のサイトから見れます)
専門ない医師でも看護婦さんや栄養士さんでもだれでも簡単に知ることができます。

 

食事療法の効果する指標として大事なクレアチニン値

慢性腎不全の患者さんに、食事療法の効果を知る指標として常に把握しておいて頂きたい検査データーはいくりかあげられますが、いちばん重要なデータとしてまずは血液中クレアチニン値です。
この測定値は、腎機能障害の重症度とよく相関します。
つまり、この数値が上がれば上がるほど腎機能が悪いことを意味します。

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