腎臓病の検査と診断

腎臓病を早期発見し、早期に適切な治療をするためには、検査が必要です。
腎臓病の検査方法を詳しく説明していきます。

 

尿検査

尿検査は、簡単で多くの情報が得られる重要な検査です。

・肉眼的検査

目でみて尿の検査を調べる検査です。赤い色、濁ったコーラの場合は血尿が強く疑われます。

・尿沈渣

尿を遠心分離機にかけて、顕微鏡で赤血球、白血球、上皮細胞、円柱などの沈殿物を調べます。

沈殿物が多い場合、病気が疑われます。

 

・定性検査

尿に試験紙をひたして、色の変化を見ます。

試験紙ともいい健康診断や初診の際のスクリーニングとして行われます。

・定量検査

定性検査は、尿中にタンパクが含まれているかどうかを大まかに見るだけです。

その量を正確に知るには、畜尿を行って、タンパク量を測定します。

これが定量検査です。

 

血液検査

血液一般検査

 

血液中の赤血球数、白血球数、血小板数、ヘマトクリット値、ヘモグロビン量を調べます。

血液一般検査は、全体的な健康状態を知るてがかりとなるため、必ず最初に行います。

腎臓病では、腎不全になると貧血になるので赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値などで貧血の有無を判断します。また急性腎盂腎炎などの細菌感染が起こると白血球が増加します。

血液生化学検査

採取した血液を遠心分離機にかけると、血球などの重い成分は下に沈みます。上澄みの液体を血清といい、ここに含まれる成分を調べることが血液生化学検査です。

腎臓病が疑われるときは以下のような検査を行います

血清クレアチニン

クレアチニンは筋肉が使われたとき、エネルギー源であるクレアチニンが代謝されてできる物質で尿中に排出されます。

腎機能が低下すると尿への排出が十分に行われず、血中の量がおおくなります。そのため腎臓のろ過機能を知る重要な指標とされています。

血清尿素窒素

尿素窒素は食物中のタンパク質の代謝最終産物で尿には排出されます。

腎臓のろ過機能が低下すると尿への排出が少なくなり、血中の値が高くなります。

そのためクレアチニン同様、ろ過機能低下をはかる指標の一つとされています。

血清中の電解質検査

電解質は尿細管で再吸収されますし、水分や血圧の調整にも深く関わっているので腎臓の検査では重要な項目です。

一般にナトリウム、カリウム、カルシウム、リンなどを測定します。

 

画像検査

 超音波検査

体に負担もなく、比較的簡単にできて多くの情報を得られることから、画像検査でもっとよく行われます。

エコー検査ともいいます。腎臓の形や腫れ、結石、多発性嚢胞腎などの診断に有用です。

 

CT検査

X線とコンピューターの組み合わせで人体を輪切りにした断面を撮影します。

超音波検査より鮮明で詳細な画像が取れるので、超音波検査で嚢胞、結石、腫瘍が見つかった場合、行われます。

 

X線検査

お腹側から肝臓を撮影する単純X線撮影で、腎臓から膀胱までの画像が得られます。

 

腎生検

生検(バイオオプシー)とは、組織の一部を採取して、顕微鏡で直接調べる検査です。

ほかの検査で、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、IgA腎症、腎不全などとすでに診断が去れている場合、確定診断をするために生検がおこなれます。

また、今後の見通しや適切な治療法を決めるためにも必要とされます。

腎生検は、最短でも4日~5日の入院が必要です。

局所麻酔をしてから直接組織を採取し、顕微鏡で調べます。

画像診断でもわからなかった糸球体や尿細菅の情報を得ることができます。

家でも検尿を定期的に行う

潜血、タンパク質、尿糖など、自分で尿検査できる試験紙が薬局やネットで販売されています。

直接試験紙に尿をかけ、試験紙の色の変化で、陰性、擬陽性、陽性の程度を判定します。

健康な人でも家で半年に1回くらいは検査して、健康管理に役立てください

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※この記事の内容は効果効能を100%を保証するものではありませんのでご了承ください。