糖尿病療法

食事・運動療法は、糖尿病の治療の基本です。
食事・運動療法は、すべての糖尿病患者さんが取り組むべき基本治療であり、もっとも大切な治療です。

特に日本人の糖尿病の95%以上を占める2型糖尿病タイプでは、きちんと食事療法を行うだけで、7割以上の人が十分改善できると言われています。

食事療法の効果とは

糖尿病の人が、暴飲暴食をした場合に体の中で最も負担に感じているのは、膵臓です。
膵臓は、血糖値を高くなるのを食い止めようとインスリンを分泌しようとがんばっています。
しかし、暴飲暴食があまりにも長くつづくと膵臓も疲れてきてインスリンの分泌ができなくなってしまいます。

食事を改善すれば、膵臓に過度な負担をかけない状態をつくることができます。
負担が軽くなった膵臓が、しだいに回復し、血糖コントールができるようになるとより効率的にインスリンを分泌できるように回復します。

糖尿病の治療は、まず食事から

糖尿病の食事療法といっても、特別なメニューがあるわけではありません。
それまでの食生活の問題を修正し、食事のかたよりを改めた献立作りをすればいいだけです。

食事療法といっていますが、栄養バランスのよい食事を規則正しくとるという当たり前のことを実行するにすぎません。

食事療法の3つのポイント

①自分にとっての適切なエネルギー量にする
②バランスのとれた栄養を食事する
③規則正しく3食きちんととる。

① 自分にとっての適切なエネルギー量にする

まずは、食べ過ぎを改め、必要以上のエネルギーをとらないこと、つまり適切なエネルギー量の食事にすることが大事です。
適切なエネルギーとは、生活にするために最低限必要な摂取エネルギーを「1日に必要な絵エネルギー量」といいます。
この1日に必要な絵エネルギー量は、患者それぞれで異なります。
主治医や栄養士と相談して決めるのがベストです。

【1日に必要なエネルギー量の決め方】

体重1kg当たりの必要エネルギー量の目安

☑部屋の中で過ごす時間がない 25kcal
(プログラマー・事務員)
☑活動するが重労働ではない30kcal
(営業職・販売員)

☑重労働をしている  35kcal~45 kcal
(肉体労働者・スポーツ選手)

② バランスのとれた栄養を食事する

栄養バランスのとれた食事とは1日に必要なエネルギー量の範囲内で、できるだけ多種類の食材をまんべんく少量ずつとるようにすることです。
基本となるものは、主食(エネルギー源になるもの)ご飯、パン、めんなど主に炭水化物の供給源。
主菜(体をつくるもの)肉や魚介、卵、大豆製品などのたんぱく質。
メニューの中心となるおかずです。

副菜、野菜を主材料に作ったわき役のおかずです。
主にビタミン・ミネラル、食物繊維の供給源。ど体の調子を整えるもの野菜は1日に生の重量で350g、毎食100g以上を目標に食べるようにします
野菜類を使った副菜は、毎日食べるようにしましょう!
つまり、昔からの一汁三菜の和食です。

 

食品交換表を手に入れよう!

食品交換表とは、糖尿病の専門家が編集した食事療法のため標準テキストでだれでも手軽に、決められた範囲内のエネルギーで栄養バランスのよい食事ができるように考案されています。
細かい計算をしなくても適正なエネルギー量に栄養バランスのよいメニューを作ることができます。楽天からも購入可能です。

 

③ 規則正しく3食きちんととる。

現在人は忙しく、3食きちんと取らない場合も多いかもしれませんが、しっかり3食とりましょう。

・糖尿病の食事療法をつづけるため原則になります
・食事は3回わけて摂ります。外食はできるだけ控えてください。
・砂糖や佐藤を多く含む菓子類、飲料水はできるだけ控える。
・油脂類は、摂り過ぎないようにする。
・食物繊維をなるべき多く摂取する
・高血圧がある場合は、塩分を控える(1日6g未満)

血糖コントールは重要です

最近の研究では、食後高血糖が動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中などの病気を起こす危険性を高めていることがわかりました。
食後高血糖とは、食後の血糖値が異常に高くなることをいいます。
健康な人は、食事のあとでも血糖値は140mg/dLを超えることはほとんどなく
食事して2~3時間以内には食前前の値に戻ります。
ところが食後高血糖の人は、食後大幅に上昇した血糖値が食事の前の値に戻るのに時間がかかります。国際的な指針では食後2時間の血糖値が140mg/dL上回る場合、食後高血糖と定義されています。

食後の血糖値を上げにくくする食べ方

ポイント1食物繊維を十分にとる
食物繊維を十分にとると糖質の吸収がゆっくりになるために
食後の結構の上昇をゆるやかにします。

ポイント2食事は、野菜から先に食べる
食事の最初は、野菜や海藻、きのこを使った料理から食べるようにしてください
食物繊維の作用で食後の血糖値の急上昇を抑えてくれます。

ポイント3 ゆっくりとよく噛んで食べる
早食いをすると糖質が急速に吸収されます、これ引けるためにゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう!
満腹感も感じやすく食べ過ぎの防止にもなります。

ポイント4 食後に軽い運動を行う
食後に軽い運動を行うことも食後血糖値を低下させるのに効果があります。

習慣化したい運動療法! 続けて行くことが大事

運動療法の目的は、体内でブドウ糖の利用を円滑にすることにあります。
つまり、運動することで血糖値を下げることができます。

他にも肥満防止やエネルギーの消費、ストレス発散などの効果もあります。
運動療法は、治療だからといって特別なことをする必要はありません、

大事なのは、毎日継続して続けてできるもの選んでください。
野球やゴルフなどするとか意気込まなくてダイジョブです。
うまく習慣づけて体力の向上をめざしてください。

年齢いって体力に自信がないなら、散歩などがよいと思います。
1日20~25分以上あるけば血糖値は確実にさがります。

また筋肉を維持するという意味でも筋力トレーニングを取り入れたほうが効果的です。

これもスポーツジムなどにいって大がかりな機械をつかってする必要はありません。
家にあるペットボトルに水をいれてダンベル替わりにします。
下半身を鍛えるスクワットもおすすめです。
最近では登山も注目されています。
今日は、いい汗かいたといってビールなど絶対に飲まないでください。

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