女性の更年期と閉経について



更年期はだれもが通る、変化のとき

閉経前後の約10年間を更年期と一般的にさします。
閉経とは月経が完全に停止した状態のことをいいます。
個人差がありますが日本人の平均的な閉経年齢は50.5歳と言われています。
勘違いしないでほしいのですが 
更年期=更年期障害ではありません。

女性の生理を始まってからのサイクルを分類すると、

①思春期(初潮~20歳前)

②性成熟期(20歳前後~45歳前後)

③更年期(45歳前後~閉経~50代)

④老年期(60代~)

に分けられます。
以上は大まかな分類になり個人差はあるものの、
一般には閉経の時期を挟んだ前後10年ほどを「更年期」と呼んでいます。

更年期障害を正しく理解して、体や心にあらわれる不調を乗り越えましょう。

残念なことに、更年期というとあまりいいイメージがありません。
更年期というとイコール更年期障害。「つらい」「老化」・・・。
などイメージをもたれがちです。

確かに更年期を迎えると、女性ホルモンの急激な減少という大きな変化が訪れるため、心身両面にさまざまなトラブルが生じやすくなりますが、
更年期には、ホルモンバランスの変化により様々な症状が顕れますが、日常生活に影響のないレベルであればそれを更年期障害と呼ぶことはしません。

また更年期障害は、そのまま「更年期障害」という疾患名と考えられやすいのですが、そうではありません。
「更年期障害」は、この更年期特有に見られるホルモンバランスの変化による様々な症状が、生活に影響が出るレベルまで強まることを言います。

また上にも書いたように、初潮から閉経までの期間、生理によりどの程度ホルモンバランスが変化するかという点には個人差があり、同時に更年期に発生する諸症状についても個人差があります。

閉経したことにショックを受ける人も少なからずいるようですが、これも生物的な体の変化の問題なので「女性として魅力がなくなった」などと変えるのは間違っています。

女性の魅力は若さだけではありません。
いまや女性の平均寿命は85歳、人生の折り返しを迎え第二の人生スタートに向けて心と体のメンテナンスする絶好の機会ととらえ冷静に自分の体と心に向き合ってみてはどうでしょうか?

どんな女性にも更年期という時期があり、少なからず更年期の症状が顕れるはずです。
その程度や更年期障害にまで至るプロセスについては、繰り返しているように個人差があります。

更年期の症状は、あくまでホルモンバランスの乱れによる症状なので、対症療法を適切に行えばそれほど重篤化することなく更年期障害にまで至ることは少ないと思います。

ただ、症状がある段階で心理的な無理をしたりすると、症状が悪化し更年期障害にまで達してしまう可能性があります。
症状が辛いなと感じた場合は、医療機関にまずは相談してみましょう。


※この記事の内容は効果効能を100%を保証するものではありませんのでご了承ください。