高血圧


高血圧は、なぜ起こるのでしょうか?

高血圧は、なぜ起こるのでしょうか?
血圧が上がると、どんなことがよくないのでしょうか?

血圧とは、血管の壁に及ぼす血液の圧力のことです。
心臓が休むことなく収縮、拡張を繰り返すことにより血液は全身に送られているのです。
私たちの血圧は常に変動します。
睡眠中は、あまり活動しないので臓器はそれほど血液を必要としません。
逆に日中の活動時には、さまさまな臓器が酸素や栄養を必要とするので血流が増え、血圧はあがります

高血圧とは、


さきほどお話したとおり、血圧は変動しますが、安静状態での血圧が正常値よりも高い状態ことを高血圧といいます。

高血圧は、自覚症状がに乏しく、危険性がなかなか実感されません。
やがて血管に異変がおきて、全身で動脈硬化が進行し突然死を招く合併症が起こります。

高血圧が全身の動脈に及びす影響

心臓 腎臓 その他
・脳梗塞
・脳出血
・無症候性脳梗塞
・心筋梗塞
・狭心症
・心肥大
・慢性腎臓病
・腎硬化症
・腎不全
・眼底出血
・大動脈瘤
・閉塞性動脈硬化症
糖尿病

高血圧の症状ってどんなもの?

高血圧の初期の自覚症状は、ほとんどありません、しかし放置すれば、動脈硬化が進み、最悪の場合は脳卒中や心筋梗塞を引き起こしかねません。
高血圧がやっかいなのは、特有の自覚症状がないことです
疲れやストレスなどで感じる、肩こりや頭重感、頭痛、めまい、動機、息切れなどの症状が高血圧によるものと感じるケースが多いようです。

また重度の高血圧でも症状が現れないケースもあります
ある日突然、脳卒中や心筋梗塞などの発作を引き起こし命を驚かすこにもなりかねません
高血圧がサイレントキラーと言われるゆえんです。

ではどうすればいいのか?

まず少なくとも年に1回は、健康診断を受けることしましょう
加齢に伴い高血圧になる可能性が高まります
また家庭用血圧計を準備して、日ごろから血圧測定をすることをおすすめします。

高血圧の原因とは


高血圧の9割以上を占めるのは、原因が特定できない本態性高血圧症ですが遺伝と生活習慣病が大きくかかわっていることはわかっています。
病院で診察してもらって、降圧薬を飲みましょうとと言われた場合まずこのタイプの高血圧と考えてよいでしょう。

それに対して原因がはっきりしている高血圧を二次性高血圧と呼びます。

もっとも多いのが腎臓の病気が原因となって起こる、腎性高血圧、次いでホルモンの異常によっておこる内分分泌性高血圧です。また高齢者の場合はは服用している薬剤が引き起こす高血圧。

血圧を下げる生活習慣とは血圧を下げる6つのポイント

①減塩
目標は1日6g未満の摂取量。無理のないよう、徐々に減らして薄味に慣れていく、
味覚もだんだん慣れてきます。

②バランスのよい栄養
野菜、果物、魚を積極的にとり、コレストロールや飽和脂肪酸を控える
血圧をさげる効果のある食べ物を積極的にとりましょう

③運動
有酸素運動(ウォーキング、水泳、サイクリングなどの)を
中心に1日30分以上を目標とする

④減量
肥満は、高血圧だけでなく生活習慣病全般の要因です。食生活を改善し、積極的に運動を行って減量していきましょう。
BMI25未満が目標ですが、まずは、4~5kgの減量を目標にしましょう!

⑤禁煙
たばこは血圧を上げるだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞の危険因子になります、喫煙者は、禁煙をすすめます。

⑥節酒
男性は、日本酒なら1合以下、ビールなら中便1本以下が適量、女性はその半分以下
お酒は適度なら問題ありませんが、毎日飲みすぎると血圧が上がります。

高血圧とココロ

ストレスは、血圧の大敵です。

血圧はストレスがかkるほど上昇しやすく、長期間のストレス状態は避けるべきです
ストレスを完全取り去るのは難しいですが、できるだけ緩和できるように努力しましょう

□ストレスによる不安やイライラが3か月以上続いている
□1か月以内に悲しい体験をした(家族や親しい人が死別や病気など)
□なかなか寝つけない、など不眠になやんでいる
□競争心が強い、せっかち、イライラしやすい
□強い不安に襲われる
□憂鬱な気分で何ごとにも興味をもたない
ストレスが原因で降圧治療がづづかない場合は、心療内科の治療が向いています。

降圧薬治療

高血圧の治療は、まず日常生活、食事の改善と運動から始めます。しかしそれでも血圧が下がらない場合、医師の診断によって降圧薬を飲み始めます

降圧薬には、市販の薬はありません、治療は医師の診断、処方によって始めます。
血圧を下げて脳や心臓の障害を予防するのが目的

カルシウム拮抗薬
日本でもっとも使われる降圧薬です。
血管の収縮を抑え、血管を拡張させて血圧を下げます

ARBとACE阻害薬
RA(レイン・アアンジオテンシン)系と呼ばれる血圧を上げる働きのあるホルモンの働きを抑えて血圧を下げる薬です

利尿薬
利尿薬は50年以上も前からある降圧薬です。腎臓に働きかけてナトリウムの排泄を促進して体液量を減らし、血圧を下げます

交感神経抑制薬
血圧を上げる交感神経が働くときに分泌されるカテコラミンとうホルモンの受容体作用を遮断することで交感神経の働きを抑制し、血圧を下げるタイプの薬です

レニン阻害薬
2009年にレニン阻害薬という新しいメカニズムの降圧薬が日本で承認されました。
この薬はレインという物質の生成を阻害するという意味で「レニン阻害薬」と呼ばれいます